ヴェネツィア ゴンドラのすゝめ

早朝のゴンドラ乗り場
イタリア

ヴェネツィアは水の都

ヴェネツィアへ電車で来た方は、イタリア本土からヴェネツィアの島がだんだんと近づいてくるのが車窓から見えます。

今でこそ道路や線路でイタリア本土と直結していますが、昔ヴェネツィアは完全に独立した島でした。

なので、かつては船で近づき、だんだんとヴェネツィアの島が近づいてくる様はとても感動的だったでしょう。

昔ほどとはいきませんが、鉄道でも海の上を通ってヴェネツィアに近づいていく時気持ちがとても高揚してきます。

ヴェネツィアへ近づいていく電車からの車窓

さてヴェネツィアのサンタ・ルチア駅につき、駅を出ると目の前で運河がいきなりお出迎え、ヴェネツィアが水の都たる所以がよくわかります。

ヴェネツィアのサンタ・ルチア駅を出てすぐの景色

ヴェネツィアは陸を歩くのも楽しいですが、町を十分に楽しむためには船に乗らないといけません!

昔貴族はゴンドラで街の中を移動していました。

ヴェネツィアの町は昔と変わらぬ姿を留めているので、船に乗って貴族気分を味わう他ないです!

サン・マルコ広場近くのゴンドラ乗り場

さあ!ゴンドラへ!

普段よく歩き慣れたところでも、船の上(水の上)から街をみると雰囲気が全く違って見えます。
また船でしかいけないところもあったりするので、ゴンドラはできれば乗っていただきたいなと思うところです!

かく言う私ですが、ゴンドラに乗る前は日本人がよく乗りたがる所詮観光客相手のものだと思っていました。

友人が来てくれた際に、初めて乗ることになり乗ってみたらこれが最高!

普段歩いているところよりもさらに低い位置に運河がめぐらされているため視点が低くなったことで、建物が東京のビル群のようにそびえたっているように見えました。

ゴンドラからの景色 その1

ゴンドラからの風景 その2

ゴンドラからの風景 その3

また歩いては行くことのできない場所、船でしか行けない場所も多く興奮しっぱなしでした!

ゴンドリエーレ(ゴンドラをこぐ方)も遊び心がある方で不安定なゴンドラをわざと揺らして楽しませてくれました!

ゴンドリエーレのお兄さん

20分くらいで80~100ユーロくらいでしたが、6人で乗って割り勘したのでそこまで高くは感じませんでした。

ゴンドラに乗れるポイントは何か所かありまのでどこを、ゴンドラで巡ってみたいか考えて「ここだ!」と思うところでぜひ乗ってみてください!

ちなみに自分はサンマルコ広場のあたりから乗り、ため息橋の下を通りました。

ヴァポレットのすゝめ

ゴンドラに乗るお金がない一人旅の方もいるかもしれません。

その方にはぜひヴァポレットに乗っていただければ、水の都ヴェネツィアを楽しんでいただけるのではないかと思います。

まずヴァポレットとは何ぞやと言いますと

↓下の写真の水上バスです↓

ヴァポレット(右手に見える屋根付きの船です。写真が見ずらく申し訳ないです…)

島の主要な場所にはヴァポレット乗り場があり、結構な頻度で来ます。

自分は最初ヴェネツィア本島のすぐ下にあるジュデッカ島の寮に住んでいたので、毎日このヴァポレットにお世話になっていました。

多い日は7回くらい乗りましたかね笑

かつて自転車通学しかしたことなかったので、船通学は人生の中でもそうそうできる経験でないので今考えるとよかったです!

 

話が少々外れてしましましたが、初めてヴェネツィアに来た方は

駅前のヴァポレット乗り場からヴァポレットに乗ってみてください。

1番線と2番線がありますが、1番線は止まる場所が多いので、ぜひ2番線に乗ってください。

2番線に乗りますと景色も楽しめつつも、1番よりも早くヴェネツィアの中心部サンマルコ広場に到着できます!

カナル・グランデというヴェネツィアの中央を貫く大きな運河を通っていく途中、運河沿いには昔の貴族の邸宅やリアルト橋があったりと飽きることはありません。

この2番線を使うルートは留学中に知り合った、ヴェネツィアで働かれている日本人の方がおっしゃっていました!

カナル・グランデ風景(アカデミア橋より)

後ヴァポレットで試していただきたいのが、「夜に乗ること」です。

ヨーロッパの町はたいていそうですが、昼と夜とで全く違う表情を見せてくれます。

明かりで照らされたヴェネツィアの町を見ながら、海風に吹かれることは生涯忘れられない経験になること間違いなしです!

夜のヴェネツィア(リアルト橋より)

結構遅くまでヴァポレットは動いているので、遅くまで飲んでいた日も、月が煌々と輝く中、海風に吹かれながら酔いを覚ますのは最高でした!

トラゲットのすゝめ

ヴァポレット以外にもう一つ、とっておきの乗り物があります。

 

それは トラゲット です。

 

船はゴンドラと同形じですが、ヴァポレットや普通のゴンドラとは違って、昔の日本でいうところの渡し船のような役割をしている船です。

留学中いつか乗ろうと思っていましたが、結局乗れずじまいでした。

ヴェネツィアの中に何か所かあるようなので探してみてください(残念ながら私は場所を知りません…)

料金も普通のゴンドラに比べ驚くほど安いようなので泊まった宿の方に聞いてみるといいでしょう!

 

ドイツの文豪ゲーテはヴェネツィアでこのトラゲットに乗った時のことを書いていますが、

その中で、「トラゲットに乗った際に座らず立ったまま向こう岸まで行けたこと」を自慢しています(船が揺れて立っているのが大変だったのでしょうね)

とにかく船に乗りましょう (笑)

いかがでしょうか?

ヴェネツィアは何かにつけてお金がかかりますが、ゴンドラに乗れなくても水の都を満喫することは十分できます!

できればゴンドラに乗っていただいて、昔の貴族の気分に浸っていただきたいですが、トラゲットに乗ってゲーテ気分を味わうのもなかなか乙な楽しみ方ではないかと思います!

船に乗ればヴェネツィアが水の都であることを経験として実感できます!