万事が Piano Piano(ピアーノ ピアーノ)

イタリア

外国語の響き

外国語を勉強していると日々いろいろな言葉に出会います。

その中で、「いい響きだな」「可愛らしい響きだな」というお気に入りの単語や表現に出会うことがあります。

外国語の歌を聞いた時の、意味はわかんないけどなんかいいと思う感じかなと

自分はイタリア語を勉強し始めて、6年くらいになります。
その中でいろいろな表現に出会ってきましたが、わりかし最初の方に出会った表現が好きです。

それは

piano piano  (ピアーノ ピアーノ)

 

です!

イタリア語で「ゆっくりゆっくり」「ちょっとずつちょっとずつ」という意味です。

留学したての頃、友達になかなかイタリア語上手くならないと言うと決まってこの piano piano と返してくれました。

これを聴くと不思議とゆっくり落ち着いて着実にやってこうと、落ち着くことができます。

一種の呪文のような気がします。

勉強のことだけに使うのかなと思っていたら、ルームメートは料理を作る時にもよく言っていました。

 

Piano piano buono buono (ピアーノ ピアーノ ブォーノ ブォーノ)

 

これはイタリア語で、ちょっとずつちょっとずつうまくなる という意味。
(これはパネットーネの宣伝で使われている事実が最近わかりました! https://www.youtube.com/watch?v=w0dCVYf_DH8)

彼は毎朝YouTubeで料理の動画を見ていて、料理を何回か作ってくれたことがありました。

豚フィレ肉のパイ生地包み

鶏肉のローストとベイクドポテト

ちょっとだけ料理の解説を

一枚目の写真は、豚のフィレ肉にきのこのペーストをぬり、その外側をパイ生地で包みじっくりと時間をかけて焼き上げた一品。

二枚目の写真は、鶏肉のロースト。しかし個人的に印象的だったのは添え物であったベイクドポテト。オーブンでじっくりと焼き上げた後で、横にある小さなティーカップのなかの油をローズマリーにつけてポテトにつけてたべました。演出も面白いし、味も抜群に良かったです。

彼は料理に何時間もかけていましたが、まさに「Piano Piano Buono Buono」を忠実に実践していました。

言葉の力

Piano piano は簡単な言葉ですが、すごく不思議な力を持っていると思います。

意味もそうですが、何よりも響きが心地よい

これを学んで以来自分も日本語を学ぶイタリア人の友達にも、よく使うようになりました。これを言って、イタリア人の方にも「そうだよな。ピアーノピアーノだもんだな」と納得してもらえると。ちょっぴりイタリア人の仲間入りができたようで、うれしかったものです。

イタリア語学習者以外の方でも、ぜひこの魔法の言葉「Piano Piano(ピアーノピアーノ)」を唱えて見てはいかがでしょうか?

不思議とリラックスでき心にゆとりが生まれます。

今うまく行っている人も、行っていない人にもこの言葉を送りたいです!

Piano       Piano!