6月1日から職場への出勤が再開されることが決まったMaruyama da Gunma です。
イタリア人に限らず海外の方はよく身振りを使うなと感じませんか?
そのため、海外の方は体全体を使って話してるなと感じていました。
印象としてはそう思っていたのですが、日本に住んで長いイタリア語の先生が日本人もイタリア人と同じくらいジェスチャーを使うということでした。
特に特定のものというわけではないですが、言葉に詰まった時に「あれだよと」と言いながら出てこない事柄を何とか伝えようと身振りで表すとのことでした。
日本人とイタリア人はジェスチャーを生活の中でけっこう使っているわけですが、同じ動作をしながら異なる意味を持つものもあります。
今日はその1つを紹介したいと思います。
そのジェスチャーは 小指を立てる というものです。
最近だとあまり使われていないようですが、自分が小学生・中学生くらいの時は友達でも結構使っている人がいました。(筆者は1993年生まれ)
このジェスチャーが日本で意味するところは 彼女がいる というものです。
イタリアにもこのジ小指を立てるジェスチャーが存在していたと知ったのは昨年、イタリア人と3人で焼鳥屋に行った時のことです。
イタリア人の方は日本語を勉強するために東京に来ていましたが、帰国するということでお別れ会をしました。
楽しく飲んで話して食べていましたが、お皿の上に最後の一本焼き鳥が残っていました。
イタリア人の方が国に帰るというので、せっかくだからと思い「食べな」と勧めました。
そうすると遠慮したのかイタリア人の方が自分に、「わたしいいから、食べて」と言いました。
譲り合いのようになってしまい、どちらも決定打が出せないまま譲り合いが続きました。
その中で、イタリア人の方は「あなたはやせてるんだから、もっとたべて太らないと」と言いながら、小指を立てるジェスチャーをしていました。
始め自分の中で「やせている」と「彼女がいる(小指を立てるジェスチャー)」がつながら彼女の言わんとするところが全くわかりませんでした。
そのため、そのイタリア人の言おうとしていることは…
「あなたはやせているんだから、彼女ができないんだよ。だからこの最後の焼き鳥を食べて太りなさい」
というように解釈していました。
当然ですが、意味不明です。
そこで、「その小指立てるジェスチャーどういう意味なの?」と聞きました。
そうすると「これはね、やせているという意味だよ」と。
ここでようやく理解できました。
その方はただ
「あなたはやせているから、最後の1本食べなさい」
と伝えたかっただけでした。
当然その方は日本での小指のジェスチャーが意味するところを全く知らなかったので、日本での意味を伝えるととても驚いていました。
インターネットでジェスチャーについて調べてみると、世界各国動作としては共通していても意味が全く異なるものがいくつかあるようです。
今回の場合は、ちょっとした笑い話ですみましたが海外で知らずに同じようにやって知らぬ間に相手を侮辱してたなどということは避けたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
また興味深いジェスチャーが見つかったら折に触れて書いていきたいと思います。
それではみなさん Ciao Ciao!
P.S
言語を勉強する際に、結構あるのが話題に困るということです。
言語を勉強するにはしゃべらないといけませんが、肝心な話したいことがないという外国語学習者の方も多いのではないでしょうか。
自分も普段日本語でもあまりしゃべらないので外国語だとその傾向に一層拍車がかかります。
だから、話題としてジェスチャーを取り上げるのお国柄もでて楽しいかもしれません。
ぜひご参考に。