ヴェネツィアでの迷子のすゝめ

イタリア

~ヴェネツィアにて迷子のすゝめ~
今Google Mapなどのアプリが発達したため日常生活で道に迷うということがめっきり少なくなったこの頃。
着くまでにどれだけ時間がかかるのかも表示してくれるため計画もとても立てやすい。

それは海外旅行に行ったときも同じ。
少し前はガイドブックの地図を頼りにして目的地を目指していましたが、
今はスマートフォンにGoogle Mapがインストールされていればほぼ問題なく目的地に行けちゃいます。

海外で道に迷うことは心細くなりますし、うっかり危ないところに行ってしまって危険な目に遭う可能性も
事前に取り除けるようになりましたね。

でも自分が思うのはそれによって旅の楽しみがちょっと減ってしまうことです。
特にヴェネツィアのような街では!

ヴェネツィアの町の中はまるで迷路。
小さい道が入り組んでいるし、どこも同じような道に見えて地図があっても道に迷います(笑)

地元の人でさえサン・マルコ大聖堂やリアルト橋などの観光地の場所を聞かれた時には
「前の人についてって(Seguite la gente!)」と言う感じらしいです(笑)

だったらいっそ地図もスマートフォンも見ないで積極的に道に迷うことをおすすめしたいです!

ヴェネツィアの景色はどこをとっても写真に撮りたくなるような魅惑の町
大半の時間を地図やスンマートフォンを見るために下を向いていては非常にもったいない!
それよりも今目の前にある景色を存分に楽しむほうがよっぽどいいのは間違いなしです (笑)

かくいう自分も自分も住み始めのころは道に迷わないように地図と携帯電話ばかりに頼っていました…
2、3か月後は道を覚え始めたこともありますが地図なしで出歩くようになりました。

すると…
新しい道を見つけショートカットを見つけたり、ガイドブックに載らないような景色のいい場所に出会う機会が多くなりました!
日本でもいつも帰りなれた道でなく、ちょっと別の道に行ってみて「ここにつながってるのか」と思う感覚です!
それからというもの積極的にヴェネツィアで迷子になっていました(笑)

たくさん歩いたこともあり、ヴェネツィアが自分の家の庭のように感じた時はとても感慨深かったですね。
(イタリア語だと Conoscere come le mie tasche:自分のポケットのように知っているという表現をするみたいです←日本語学科の友人談)

ヨーロッパの町はどこをとっても絵になりますが、その中でもヴェネツィアはそうなる場所が本当に無数にあります。
ぜひ今度ヴェネツィアを訪れる時には、何も持たずに町にくり出してみてください!
きっとあなただけの秘密の場所が見つかるはずです!

人生と同じで、時には地図を捨てることで思いがけない景色を見ることができるのかもしれないですね(笑)