前職でお酒の会社でしたが、留学前までワインどころかアルコール類は飲み会の時ぐらいしか飲みませんでした。
それがイタリアに行ったとたんいきなりワインで…
ほろよいでもまったくほろよいにならなかった自分ですからワインでどうなるかは想像つきますよね(笑)
結局帰国するまでワインにはまることなく、無事に日本に帰国。
今考えるとスーパーの棚一面にあるワインをもっと試しておけば… と思っているこの頃です(泣)
ですがそんなアルコールがあまり飲めなかった自分でもはじめて「これはうまい!」と思ったワインがあります。
それは… ランブルスコです!
この甘く赤い泡との出会いは自分にとって忘れがたく、まさに思い出のワインとなっています。
このワインとの出会いは留学間もない時に自分の誕生日会をしてもらった時のこと
イタリアらしく広場の一角でみんなで飲み始めました。
そしたらイタリア人の友達がどこからともなく、ワインのボトルを取り出しました。
まだイタリアで生活を始めたばかりでこれがイタリアかーという感じでした。
で、その彼女が持ってきてくれたワインがランブルスコでした。
エミーリア・ロマーニャ州のモデナ出身の彼女の地元のワインということでした。
はー、ワインかーと心の中で思いつつ飲んでみると
まーおいしいことこの上なしでした!
ワインでもこんなにおいしいものがあるのか!ととても衝撃的でした。
それから何かにつけてランブルスコを探すようになりました。
ヴェネツィアで住んでいた家の近くのスーパーでもランブルスコを見つけました。
その価格は1本なんと 4ユーロ(600円くらい)!
日本ではこれでグラス一杯飲めるかどうかあやしいところです…
その時彼女が持ってきてくれたものもおそらくものすごく高いものではないと思います。
ワインだと値段が高いものほどおいしいと思われていてすごいものだと思われています。
しかしどうしても名前だけ先行してる感が自分は否めません。
もちろん高いワインを飲むのもいいと思います。
けれど10ユーロにも満たない安いワインでも大切な人たちと飲んだものが自分にとっては世界で一番おいしいワインでした。
ワインはあくまでわき役。主役はその時集まった人々であり、その楽しいひと時じゃないかなと思いました。
今でもランブルスコを飲むとその時のことが思い出されてとても幸せな気分になります。
このワインを教えてくれた友達に感謝することは当然ですが、このおいしいワインを生み出してくれたイタリアにGrazie mille! です!