アーセナルとの出会い
自分がアーセナルファンになったきっかけは、今はなきフジテレビの「すぽると」のマンデーフットボールを見たことです。
毎週注目選手をピックアップして、その選手が所属しているチームの試合をその選手を中心にハイライトで振り返っていました。
ちょうど自分が見た時は2000年代のエミレーツスタジアムを建設してしばらくたったころのこと。
その日はセスク・ファブレガスが取り上げられていました。
その時のチームは、ナスリ、ロシツキー、ウィルシャー、サニャ、ファンペルシー、クリシ、ソング、ベントナー、アルシャビンなど名前を聞くだけでわくわくするような時でした。
おそらくその試合はホームでのブラックバーン戦。
セスクがアシストをいくつかと、素晴らしいペナルティーエリア外からのボレーを決めた試合でした。
そのプレーを見た高校時代の自分はこんな選手がいるのかと驚いたものです。
繊細なパスを出したかと思えば、その時決めたボレーシュートの大胆さ。
まさに柔と剛の組み合わせ。
一瞬で虜になりました。
ヴェンゲルのアーセナル
それからアーセナルの試合をチェックするようになりましたが、その他にも魅力的な選手がたくさんいました。
サミル・ナスリはホームでのフラム戦の2ゴールが印象に残っています。
彼の当時の独特のステップからなるドリブルはとても印象深く残っています。
こんな魅力的なチームを作ったのは誰だと、たどり着いたのがアーセン・ヴェンゲル。
名前からしてアーセナルの監督になることが運命づけられていたんじゃないかと思いました。
彼の作り上げたサッカーを見てからというものサッカーが芸術の域にまで達したと思ったのは今のところアーセン・ヴェンゲルのサッカーだけです。
テクニックに優れた天才肌の選手たちによってなされるワンタッチ・ツータッチのパス。
とにかく美しい。
当時からアーセナルはもろさを見せるチームでしたが、こうした美しい攻撃的なサッカーで勝つという理想を追求する姿勢はとても好きでした。
(特にノリッチ戦のウィルシャーのゴールとサンダーランド戦のロシツキーのゴールですね)
たびたびもっと守備を充実させろという意見はちらほらありましたが、それにお構いなく彼の好みの選手を集め自分の理想を実現させる今の時代はなかなかいないですね。
こういう理想を追求するチームがプレミアではもうなくなってしまっているので、残念なところです。アーセナルには若手中心でこの姿勢を貫いてほしかったなと…
そのため…
ヴェンゲルのサッカーは勝つときは圧倒的に大量差で勝つ一方、もろい時はとてももろい。
特に、ビック6相手には特に顕著です。
モウリーニョのチェルシーには試合前からなぜか勝てる気がしませんでした。
いつも今回はと期待はしているのですが、始まるとやはり今日もダメかと思うことがよくありました。
アーセナルはくみしやすい相手の時は、調子よく気持ちよくするのですが強い相手の時は、弱気になってしまうのか人が変わったようなプレーになってしまいます。
それでも、今日こそはビック6相手でも勝ってくれるかなと期待してしまします。
その願いが届いているのかよくわかりませんが、アーセナルは年に数回会心の試合をしてくれます。
16/17のホームでのチェルシー戦、14/15のホームでのユナイテッド戦、12/13のホームでのスパーズ戦、そして一番の10/11のホームでのバルセロナ戦。
「アーセナル今年ももうだめか…」と思っている時に限って会心の試合をしてくれます。
そういう試合を見た後ですと、ちょっとあきらめていたけどもうちょっと期待してみてもいいのかなと思ってしまします。
アーセナルというチーム
そういう意味で、アーセナルはとても人間臭いチームだなと思います。
よく自分はダメな生徒になぞらえてしまいます。
基本的に能力はある。
調子がいい時はいいんだけれど難しいことに直面するとすぐにあきらめてしまう。
けれど、年に何回か「やればできるじゃん!」という風になるからです。
だから「次こそは!」と思ってしまうので、ファンであることをやめられないですね(笑)
あと自分は「理想」をもってそれに向かって邁進していく人が好きなのもあるのかもしれないです。
しかし、ヴェンゲルの時は
「今年こそアーセナルいけるんじゃない」みたいな空気が何年か続いている時がありましたが、そういった空気感も全くなくなってしまったり「4位力」もすっかりなくなってしまったので悲しいかぎりです。
アルテタが最近就任しましたが、ヴェンゲルの指導を直接受けた選手。
彼のサッカーのように下部組織の若手を中心として、ヴェンゲルの時のような美しいサッカーを見せてほしいです!