一歩踏み込む ―なぜを深堀する―

人生について

お盆も休まず働きます。Maruyama da Gunmaです。

今日は仕事の中で、気づいたことと最近私のボスからアドヴァイスいただいたことが同じような内容であったのでそのことについて書いていきたいと思います。

まずは私のボスについて。

私のボスは厳しい方で、時に辛辣なことを言われ、自分自身落ち込むこともありますがどれも自分のことを思って言ってくださる優しい方です。

仕事の面だけでなく、今後の人生のことも含め助言をしてくれます。

今まで、学生時代も社会人になってからもこういった大人がほとんどいなかったので、とてもありがたいです。

今は私は派遣社員という立場ですが、テレビなどの報道で何となく「派遣社員」はどこか疎んじられていて下に見られているのではないかと勝手に思っていましたが、そのようなことはなく正社員でも派遣社員でも対等に扱っていただいている点もありがたいです。

こういった方についていきたいと初めて思いました。

そんな私のボスに最近一つアドヴァイスしていただいたことがあります。

それは朝礼後毎回行っているトレーニングでの出来事です。その日はたまたま自分とボスだけで朝礼の日でした。
その日のトレーニングではお客様から出たネガティブな発言に対してどのようなポジティブな言葉で返しその疑念を払しょくできるかを考えるというものでした。

先にトレーニングした方々のメモを見てボスは「確かにそうなんだけど、どういいのかもっと深堀しないと、いいものなのは当然お客様もわかってるわけだから、どうしていいのかを説明できないといけないよね」と開口一番。
続けて「なぜそうなのか、どうしてそうなのか深堀できる人があまりいない。将来こういった深堀していく能力(あるいは習慣)はどんな仕事にも活きてくるからしっかりと身に着けておきな」とおっしゃっていただきました。

ちょうどその時、自分もそういった能力が大事だなと思っていたところでした。自分よりも長く生きてきた人が言っていたので、やはりそれは真なんだなと思いました。

接客の仕事をしていると接客の際に、お客様にどうしてそれがいいのかを納得して買っていただく必要があります。
このアイテムを持ってくるとどうよくなるのか。それはなぜか。
他のアイテムと比べて、それのどこが違うのか、身に着けた時にどのような印象を与えるのか。そしてその理由はこうだからなど言葉と実践でわかっていただく必要があります。

またアパレルの世界では、なぜそうなのかわかりませんが「どういう意味?」とすぐわからない単語が多かったり、そういった単語が集まり意味わからない文章に時に出会うことがあります。

「〇〇を入れることで辛さが加わりメリハリがつく」などアパレルだからしょうがないと思われていることでも、よくよく考えてみるとわかったようで、よくわからないものがあります。そのため、それぞれの言葉を噛み砕いて自分なりに「こういうことかな」と理解する必要があります。

ただこれはアパレルの世界のことだけでなく、日々の生活の中でも似たような場面に多く出くわします。

例えば携帯電話でニュースを見ていた時に、その記事の中でどういった意味か分からない単語に出会ったとします。
そこで、貴方はいつもどうしていますか?
面倒だし時間もかかるので「別にわかんなくてもいいや」ということでその単語をすっ飛ばしてしまうでしょうか。あるいはそこでもう一歩踏み込んでその言葉の意味もしっかりと調べるでしょうか。

おそらく多くの方が、そこで面倒がって終わってしまっているのではないでしょうか。

自分も偉そうに書いてはいますが、まだまだこの「深掘りするということ(なぜをかさねていくこと)」ができていません。今でも何かこれをやっておいてと言われた時も、なぜそれをするのかしっかりと理解していないのにも関わらずとりあえずわかりましたと言って作業に入ってしまうことが多々あります。

しかし、これは私に限ったことではなくできている人はあまりいないのではないでしょうか。

先日仕事の際にこんなことがありました。

私はお客様の情報をパソコンで登録していました。この登録が一通り終わった後で、呼び止められ「ここに数字が1つだけ残ってるのなんで?こうしちゃいけないって言ってなかったっけ?」と言われました。自分は全く聞いていなかったので、「ダメなんですか?」と聞き返しました。
そうすると「だめ」と一刀両断。

「どうしてダメなんですか?」再度聞き返してみましたが、「本社からダメだって言われているから」という返答。
それ以上聞くと険悪な空気になると思ったので聞き返しはしませんでしたが、自分が聞きたかったのはそういうことではありませんでした。

なぜ数字がその箇所に1つだけ残っていると、どのような支障が本社の人たちに対してでるのかということでした。

おそらくその方は誰かからそう教わった時に、「そうなんですね」で終わってしまったのかもしれません。そこでどういった支障が本社の方に出るのかは聞かなかったのではないかと思います。
もし聞いていたのであれば、私に説明するときに先ほどのような物言いにはならなかったはずです。

こんな経験が最近は様々重なったので、「なぜを深堀していく」そういった姿勢があらゆる場面で大事だなと思いました。

これは折に触れて書いてはいましたが、「考え続ける力」と似たようなものではないかと思います。

深堀することも同じことを突き詰めていくこと、考え続けることに他なりません。

これは面倒なことですし、エネルギーをとても消費することです。

例えば今、座禅を組んで目を閉じて何も考えないようにしてみてください。
おそらく、すぐに頭の中でその日にあった出来事やおなかすいたなといった雑多なことがすぐに頭の中を駆け巡ってきてなかなか何も考えないということに集中することが難しいと思います。

私はめんどくさがり屋ですし、今までじっくり考えて自分の持っている考え方や価値観などをどんどん深めていくということをほとんど行ってきませんでした。そのためこの歳になってもまだ何をしたいかがはっきりと見えてきていません。

ただそこで自分の人生なんてと思わずに、考え続けることが重要だと最近気づきました。

それは仕事などでもあらゆる場面で必要ではないかと思います。

まず自分は日々の仕事やヴァイオリンの練習から「なぜ」を深掘りしていく習慣を身につけて、無意識的にできるようにしていきたいと思っています。時間はかかると思いますが、毎日少しずつやるしかありません。

また少し脱線しますが…

最近ティエリアンリ(フランスの有名な元サッカー選手)の歴史の紹介のところで、彼も点を全く決めることができなかった時期に、ユース時代にやっていたシュート練習を毎日何度も何度もしていたそうです。

彼のような偉大な選手でさえもそうだったので、自分はもっと日々積み重ねていかなければと思いました。

一日一日大事にしたいものです。

みなさんもいつもはスルーしてしまうことも、一度立ち止まってなんでだろうと考えてみると新たな発見につながるかも知れません。

暑い日が続いていますが、どうか体にだけは気をつけてください。

それではみなさんCiao Ciao.