答えのない世界を生きる

人生について

新卒の会社を一年半で辞めて

去年の11月に東京での仕事を辞めてから3月で5ヶ月。

すっかり実家暮らしも板についてきました。

まさか大学時代はもう一度実家に住むことになろうこと、アパレルの業界で働くことは全く考えてもいないことでした。

人生はつくづくわかんないもんだなと思いました。

きっと当時大学生の自分に今の状況を言ったら「そんなはず」と言うだろうと思います。

イタリアで働くことを夢見て入った会社。

世の中で自分がしたいことがわからないという人が多い中で、自分はイタリアで働くという目標を持って生きている自分に、そういった人たちと比べ少しばかり優越感を抱いていました。

「自分は満員電車に揺られ、疲れた表情をしているサラリーマンとは違うぞ」と。

しかし、働き始めてからというものどんどん自分が満員電車で見ている他のサラリーマンと同じようになってきたこと、日曜日の夜がつらくなってきたことなど自分が大学時代になりたくなかった姿に近づいていることに対して悲しくなるとともに、本当にこの会社で働き続けてイタリアに行くことが自分の目標なのかと疑問がわいてきました。

 

毎日残業があり、夜遅く帰りまた会社に行く日々。

また会社内でも様々あり、時々会社を休むようになりました。

そして、昨年の11月とうとう耐え切れなくなり退職することに。

それと同時にヨーロッパで働くという目標も振り出しに戻りました。

 

仕事を辞める以上につらかったのは、「ヨーロッパで働く」という小さいころからの夢が潰えてしまったと思ったことでした。
当時は目の前のことしか見えておらず、次の方法を考えようとはなりませんでした。
結局やめる決断をした後も、「前の職場で働いていた方が夢を実現できたのでは」と何度も考えることがありました。

まがいなりにも今までそれぞれのステージでやりたいことを実現してきた自分にとっては大きなショックとともに自分自身に対してがっかりしました。

もっとお前はできるはずだと思っていたからです。

仕事をしていなかった期間

仕事を辞めてから精神的に不安定でしばらく家で休んでいました。

体調も徐々に良くなってきましたが、次に来たものとしてこれからどう生きていこうかということです。

完全に収入がなくなったので、すぐに底を尽きるほどではないにしろ定職を失った余波がその後徐々に出始めました。
ここで早急に、また仕事を初めて選択を間違えたくなかったし、かといって今後のビジョンが考えても思い浮かびそうにない。でもお金は減っていく。

身動きが取れなくなり、自分の将来を見つめることから逃げ美術館に行ったり、コンサートに行ったりしていました。

これではいけないと思いヨーロッパで働くためにはどうしたらいいのか方法を見ましたが、今の自分と離れすぎていたり自分の条件では厳しいことばかりで気持ちが沈むだけでした。

そこでいろいろな方に話を聞いて、自分なりに2つの結論を出しました。

・お金をためて1年後ヨーロッパに行く

・やりたいと思ったことは片っ端からやってみる(自分がしたいと思うことを見つけるために)

ヨーロッパで暮らしたいのであれば、そこでどのような仕事があるのか実際に行って人に会って話を聞いたり、見たりするのが一番かなと思いました。
ヨーロッパで生活をするという目標はあるが、その手段、つまり何をするのかがまだ分からないので実際に体験するのがいいのかなと。
とにかく興味あることを試してみようと。

ブログもこの一環として始めました。

また働き始めて

つい最近までヨーロッパで働いている方のブログを見て、どうしたら行けるのか参考にしようとしましたが深入りうるのはやめようと思いました。

結局その人は自分とは全く異なった人生を送ってきたわけで、その人と同じようにはまずできないからです。

それまではその他人がたどってきたルートを同じようにたどろうとして、自分はここから外れているから駄目だと思って沈むことが多々ありました。

しかし上記のように考えるようになってから、まだ誰もたどったことのないルートを開拓てやろうとよくわからない楽しさが湧き上がってくるようになりました。

自分自身になるということ

以前読んだ本の中でですが、ニーチェかゲーテの言葉に

「あなたはあなた自身になるという他の誰にも実現できないすごいことができる」 といったようなニュアンスの言葉がありました。

これはすごくいい言葉だなと思いました。

自分はイチローやメッシ、クリスティアーノ・ロナウドにはなることができませんが、彼らも同じくMaruyama da Gunma には絶対になれません。
何を言ってるんだと思われるかもしれませんが、よくよく考えると考えるとすごいことだとわかります。

自分の生きてきた人生そのものが、他の人が持っていないものでありその人自身の個性なのです。

だから、前例に従ってやっていても同じ結果を得ることは難しいと思います。

それは、これまでの人生、世界の情勢など様々な要因が異なるからです。

だから自分も他の人のことを確認するのに時間を使うよりも、どうしたら「自分」がヨーロッパに到達できるのか考えようと思いました。

前の仕事を辞めてよかったと思えるようになって

仕事を辞めたばかりの頃はネガティブなことが次から次へと浮かんできて、子供の頃の自分に顔合わせができないなと思っていました。

しかし、今の実家での生活に慣れ、過去と現在を冷静に分析した結果、今の状況を以前よりも前向きに考えられるようになりました。

会社の運命に身を任せ本当にイタリアに行けるかわからない中働いているよりも、自分でどうしたらいいのか考え、それを行動に移すことができる今の環境は自分にあっているなと思います。

会社を辞めたことが正解かわかりません。そのまま働いていたら行けたかもしれません。

しかし今現在その可能性が完全になくなったわけですから、この自分の選択を正解にしていくよりほかありません。

派遣社員という身分で世間一般的には評価は低いかもしれません。

しかし今はあまり気になりません。

それは受身ではなく能動的にいろいろなことを積み重ねていけているところに日々の充実感を感ることができているからだと思います。

最後に…

最後にまず初めに計画を立てないといけないんじゃないか、なにか壮大な目標を持っていないといけないんじゃないかと感じているすべての方に野原ひろしの言葉を捧げます!

「計画立てねぇと生きられねぇほど、野原ひろしは小せぇヤツじゃねえ!」

計画もある程度は大事ですが、計画通りにいかないのが人生です。

計画立てる時間があったらちょっとでも興味があることでやったことないことしましょう!

自分も少しずつ、考える前に動くことがこの年になってやっとできるようになってきました。

みなさんに幸あれ! Buona fortuna!