最近ヴァイオリンをまた始めたMaruyama da Gunma です。
突然ですが、みなさんはこのイタリア語表現を聞いたことがありますか?
un milanese DOC
un 不定冠詞 milanese ミラノ人
DOC Denominazione di Origine Controllataの略。統制原産地呼称(イタリアワインの生産地の格付け)
このヒントからわかるでしょうか?
正解は 純粋なミラノ人 という意味です。
詳しく見ていきましょう。
milaneseまではいいかと思います。
DOCが何なのかと言いますと、これはワインに関わるイタリアの法律です。
イタリア含めヨーロッパではワインの格付けがあります。
その中の一つがこのDOCです。
この法律では、DOCという称号をもらうための生産地、使用するブドウの品種、栽培方法などの必要な条件が定められています。
どういった条件であればその原産地の名前を名乗っても大丈夫ですよというお墨付きのようなものです。
そのため、このun milanese DOCは(ワイン法のDOCと同じように血統書付きの)本当のミラノ人といういう意味になります。
何ともイタリアらしい表現ですよね。
そもそもこの表現が生まれたのはミラノが移民の多く集まる町だったからです。
70年代、80年代、イタリアでは南部から仕事を求めて多くの人が北部に移住したそうです。
そのため、昔からミラノに住んでいるミラノ人が少ないためにこのような表現が生まれました。
日本でも純粋な東京人が少ないのと同じでしょうかね。
知り合いのイタリア人の方も、現在はミラノに住んでいますがもともと両親は南イタリアのバーリという町に住んでいたそうです。
友人のように、ミラノで生まれ育ったとしても両親がもともとは別の場所に住んでいた場合にはun milanese DOCには当てはまらないようです。
どのくらい前から住んでいればこの称号を使うことができるか基準は不明です。
読んでくださりありがとうございました。
また面白い表現を見つけたら書いていきたいと思います。 それではみなさんCiao Ciao.