Potere と sapere の違い

イタリア語

Potere も sapere も「できる」という意味を持っています。

日本人の方の多くが英語のcanのようにいつでもpotereを使っているのではないかと思います。(自分もその一人です…)

ただこの2つの語には明確な使い分けがございます。

それでは具体例とともに見ていきましょう。

Non so parlare tedesco.

Non posso parlare tedesco.

これを日本語に訳すとどちらも「私はドイツ語を話すことができない」という意味になります。

しかし、この2つの例ではそのできない理由が明確にわかれます。

Sapere の場合

そもそも「ドイツ語を勉強したことがなく、話す能力がないから」話すことができないというニュアンスになります。

Potereの場合

「ドイツ語を話す能力は持っているが、今の状況では(例えば今すぐ出かけないといけないなど)」話すことができないというニュアンスを含みます。

もう一つ例をあげておきましょう。

Non so guidare la macchina.

Non posso guidare la macchina.

どちらも「車を運転することができない」という意味です。

Sapereの場合

免許証を持っておらず運転する能力がないため」車の運転ができないの意味になります。

Potereの場合

「免許を持っていて車を運転する能力はあるが、雪が降っていたり、足を怪我しているなどして」(今は)運転ができないというニュアンスになります。

いかがでしたでしょうか?

なんとなくいつもpotereで済ませてしまっている方も、sapereが使える場面で使ってみるとイタリア人も「お、こいつやるな」と一目置いてくれるかもしれませんね。

是非お試しあれ!

それでは Ciao Ciao!