そうだ ティヴォリ 行こう
留学中にローマに2回行きました。
そのいずれもヴァチカン美術館に行く予定であったが結局行けませんでした。(行けなかった)
1回目は地下鉄でスリにあい警察署に行くために。
2回目は美術館に行く前日にサン・ピエトロ広場が異常に混んでいたため。
これは明日の美術館も混みそうだと思いその夜に計画変更しました。
代わりにどこに行ったかと言うと、ローマの郊外にあるティヴォリという街に行きました。
この街は日本でいう軽井沢のような場所で、昔の貴族の別荘がいくつか残っている場所です。
自分は当時お金のない貧乏大学生でしたが、昔の貴族のように人込みを避けティヴォリに行くなんて我ながらずいぶんと風流な気がしました。
何か高尚なことをしている感じでしたね 笑
ティヴォリの町
ティヴォリヘは電車で行きました。
まずローマの中心部から地下鉄で、少し郊外の駅へ行きました。
そこから、ティボリ行きの電車に乗りました。
ローマを離れていくにつれて山々や木々の緑が増えていきました。
駅からは、橋を渡って歩いて町の中心部へと向かいました。
町の中心はローマの中心部とは打って変わってとても静かでした。
(まさに逃避地!)
ヴィッラ・デステ Villa d’Este
今回の目的は、庭園が美しいといわれる
ヴィッラ・デステ(villa d’Este)
このヴィッラ・デステはティヴォリの中心部から少し離れたところにこのヴィッラ・デステはありました。
昔の貴族の別荘ということもあり、建物やその内部の装飾も素晴らしかったですが、やはり庭園が美しいです。
緑に囲まれた中に様々な種類の噴水があり、見ても癒されましたし水の音でも癒されました。
ヴィッラ・デステとフランツ・リスト
庭園も広くいろいろ見るべきところはございましたが、絶対に見ておきたかったのはハンガリーの作曲家フランツ・リストがインスピレーションを受けたという噴水。
↑上記の写真がそれです↑
リストのピアノ曲で名前は「エステ荘の噴水」(エステ荘の噴水)
この曲は、本当に水を感じる曲だなと思います。
水が流れたり、噴水によって水が下りていくさまがピアノの音によってとても美しく表現されています。
このように想像していたため、噴水はもっとこじんまりしているのかなと思いましたが、先ほどの写真のようにとても大きな噴水でした。
それよりも下記の噴水の方がイメージに近かったなと個人的には思いました。
全然イメージと違うなというのが正直な感想でしたが、ある噴水単体ではなく、噴水や庭園の木々をも含めた庭園全体の印象で考えた時、このリストの曲は自分のイメージとぴったりかなと思いました。
よく芸術家が何かにインスピレーションを受けて作曲した話がありますが、自分もそんなことできたらなという思いも生まれました。
また、自分も言葉と写真でティヴォリについて書いてきましたが、もし作曲の能力があって「ティヴォリどうだった?」と聞かれた時に、「こんな感じだったよ」と楽器を奏でることで表現できたら素敵だなと思いました。
ローマに飽きたらぜひティヴォリへ
ティヴォリは自然豊かなところで、夏の暑さを避けるにもとてもいい場所でした。
緑に癒され、水の音に癒されるために、昔の人もローマの町の人込みや暑さから逃げてきたことがこの身をもって経験できたことはとてもよかったです。
ローマの喧騒から逃避行し、ゆったりと過ごしたい方にはティヴォリはおすすめです!
それではみなさん Bon viaggio!
PS
この記事を書いてる途中に思いましたがクラシック音楽の「水」について関わる曲を聴き比べても楽しいかもしれません!
リスト「エステ荘の噴水」
ラヴェル「水の戯れ」
スメタナ「モルダウ」
ヨハン・シュトラウス「美しき青きドナウ」
ムゾルグスキー「モスクワ河の夜明け」 ←今個人的に好きな曲
ヘンデル「水上の音楽」
などなど
探せばいっぱいあると思うので、どういった表現の違いがあるか聞き比べてみると楽しいかもしれないですね!