中学校の社会の授業 ―イスラームと月、星ー

サマルカンドにて
旅行記

内容はうまく思い出せませんが、中学校の社会の授業はとても楽しかった記憶が残っています。

授業もですが、その先生がとても面白かったです。

その先生はおじさんの先生で自分が中学2年生の時にやってきました。

初めての授業の時に、社会常識のチェックということで先生が作ったテストをしました。

まあ難しかったこと。

覚えている問題の1つに「世界で一番車の生産をしている会社は?」(その当時はGMでした)などでした。

 

最初の授業から、へんな先生だなと思いましたが、

interesting でもあり funny でもありました。

 

funnyな部分でいると流れは忘れてしまいましたが、いきなり

「おまえたち、ワオキツネザル知っているか」と言い始め誰も知らなかったので、

「こうやって横に走る猿なんだ」といって教室の端から端まで走っていました。

 

ちなみには横に走る猿はワオキツネザルではなくベローシファカというそうです…

(自分もこれを書くにあたって間違いに気づきました…)↓

 

また昭和天皇が崩御された時にの話では、

その時豪華なもの、高いものが軒並み売れなくなったので、カニを安くたくさん買った食べたエピソードを話していました。
(ここで書いてしまっていいのかわかりませんが…)

 

interestingの面で、よく覚えているのはヒトラーの演説のうまさについてです。

先生の母親がラジオで、ヒトラーの演説を聴いている最中に、いきなり涙を流し始めたそうです。

先生が理由を聞いたところ、ドイツ語は分からないけどなぜか感動したとのことでした。

他にもいろいろ面白い話をしてくれていたかと思うのですが、残念ながら今覚えているのはこれだけとなってしまいました…

 

前置きが長くなってしましましたが、今回のテーマのイスラームと月、星の話に入りたいと思います。

その先生は授業中に生徒に質問するのが好きで、よく答えさせていました。

あるとき先生はこんな質問をしました。

 

「赤十字の旗だけど、イスラム圏での赤十字の旗の形知ってるか」

 

ちなみに赤十字の旗は赤十字が生まれた国であるスイスの国旗の色を逆にしたものです。

(画像なくてすみません…)

 

この時自分が指名され

「三日月です」

と答えました。(たまたま本で見て知っていました)

この時は十字がキリスト教を連想させるので、イスラム圏ではいけないだろうなと思っていましたが、なんで三日月なのかまでは考えていませんでした。

 

昨日ですが、この答えが約10年越しにわかりました。

先週から自宅待機になり、世界史をもう一度勉強しようと弟が高校で使っていた世界史Aの教科書を読み始めました。

最初のページに太陽暦と太陰暦の話が出ていました。

日本含め現在世界で使われることが多いのが、太陽暦。

一方で、西アジアの砂漠の国々でよく使われているのが太陰暦。

それぞれ、名前の通り太陽暦が「太陽」を太陰暦が「月」を基準としています。

自分は太陰暦は太陽暦より古いもので、今は使われていないものだと思っていました。

 

でも

なぜ西アジアの国々で多いのか?

それは、

砂漠の国々において、昼間は気温が高く暑すぎて移動ができないためです。

そのため、移動はより涼しい夜になります。

 

そうなると、当然今みたいにGoogle mapはないので今自分たちはどこにいるのか測る時の基準は

月(または星)

ということになります。

 

みなさんイスラム圏の国旗を思い出してみてください

トルコ↓

 

月や星が国旗の中に描かれているケースが多いですよね。

(ウズベキスタンやシリアの国旗も思い出してみてください)

なるほどと思いました。

やはりそれぞれに歴史があって意味があるんですね。

 

ウズベキスタンに行ったとき、その建物の装飾が夜空や宇宙のように感じたのも少しこういった月や星に親しんでいたイスラームの人々であったからなのかもしれませんね。

 

今は家にいる時間が長いと思うので、何かを新しく始めてみたり、再開したりするといいかもしれないですね。

そうすると新たな発見があったり、長いこと悩んでいたものの答えが案外すんなり見つかったりするかもしれませんね!

それでは Ciao Ciao!